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(こころとからだのしくみ)主宰はこう解いた!第37回介護福祉士国家試験 実体験付き過去問解説

こちらでは引き続き、ワタシこと“主宰“が受験した第37回介護福祉士国家試験の試験中にどのように考えて解答を導き出したのかを含めて実体験を交えた過去問解説を行なっています。今回は「こころとからだのしくみ」のパートを解説しています。各パートの記事を読んでいただければ過去問1年分が学習できるかと思っています。

問題 19

次のうち,恐怖や不安,喜びなどの情動に関わる脳の機能局在の部位として,正しいものを1つ選びなさい。
1 扁桃体
2 小脳
3 下垂体
4 海馬
5 視床下部

「恐怖や不安、喜びなどの情動に関わる脳の機能局在」とあるので、大脳辺縁系であることがわかります。
一方で大脳新皮質があって、新に対して古い脳とも言われています。本能的な行動に関わる部分と覚えました。
分かったのですが!やってしまっています。(汗)

大脳辺縁系にあって、情報処理の中枢であるのが扁桃体です。実は、これが正解です。
主宰は、間違えてしまいました。「大脳辺縁系」であることは分かりましたが、
何故だか、4の海馬を選んでしまっていました。(汗)

小脳は、身体の平衡や姿勢の維持に関わるところです。これは分かったので消しました。

下垂体は脳の底あたりにあって全身のホルモン分泌をコントロールする司令塔の役割を担う器官です。
主宰は、名前は聞いたことはあったものの、大脳辺縁系では無いねと思い、消しました。

視床下部は、視床とともに間脳の主要部位です。視床は、嗅覚を除く感覚情報の処理を行い、視床下部は自律神経機能や
本能行動を司どる中枢です。「視」とあるので目に関することかな?といつも錯覚しますが。
あと、視床と視床下部。ややこしいですね。

問題 20

次のうち,顔の感覚に関与する脳神経として,正しいものを1つ選びなさい。
1 嗅神経
2 三叉神経
3 顔面神経
4 迷走神経
5 舌下神経

顔の感覚とあったので、そのままなのかなと思い、3を選んでしまいました。(汗)
正解は、2の三叉神経です。
ちなみに3.顔面神経は、顔の筋肉を動かす“表情筋“を支配する運動神経になります。

問題 21

次の記述のうち,鼻の構造と機能として,適切なものを1つ選びなさい。
1 鼻腔は前鼻道・中鼻道・後鼻道に分かれる。
2 鼻毛は塵や埃を除去する。
3 鼻腔の奥は喉頭に直接つながっている。
4 鼻腔には毛細血管は少ない。
5 嗅細胞は外鼻孔にある。

鼻の構造なんて、触れたことも考えたこともありませんでした。(笑)
2.はそのまますぎるし、4.は鼻血のことを思うと毛細血管は多そうだし。3.も直接はつながって無いかなと。
1.と4.はさっぱり分からなかったので、結果的にそのままの2.を選んで正解でした。(笑)
ちなみに、5.については鼻の奥の嗅粘膜にあります。

問題 22

次のうち,歯周病(periodontal disease)の症状として,適切なものを1つ選びなさい。
1 歯のくぼみの形成
2 歯の硬組織の軟化
3 歯髄の炎症・疼痛
4 歯のエナメル質の侵蝕
5 歯周ポケットの形成

歯周病は、テレビとかでも馴染みがありますので、ね。一言で言うと、歯を支える歯茎や骨が壊れていく病気とのことです。
5.歯周ポケットは良く耳にする言葉でもあり、これは簡単でした。

問題 23

Aさん(78歳,女性)は,友人から口臭を指摘されて悩んでいる。また,食事をするときに,「水分と一緒に食べないと飲み込みにくい」とも話している。Aさんに歯の欠損,麻痺はなく,ストレスの訴えもない。次のうち,Aさんのからだの中で,機能低下が考えられるものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 咀嚼
2 蠕動運動
3 嗅覚
4 唾液分泌
5 胃液分泌

「口臭を指摘」と「水分と一緒に食べないと飲み込みにくい」とありますので、4.しか無いですよね。
1.だとズレますしね。嚼(か)むのとは違いますし。蠕動運動は食物や便を運ぶ運動のことですし、
胃液分泌となると全く見当違いというか。(笑)

問題 24

皮膚の構造に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 表皮の厚さは平均2.0mmである。
2 真皮には角質層がある。
3 外界と接する組織は表皮である。
4 皮脂腺は皮下組織にある。
5 表皮の最表面は基底層である。

(東京美肌堂のホームページより)

実際の数値は、当日分かりませんでしたが、平均して約0.2mmです。

角質層って皮膚の最も外側にある部分ですので、間違いです。

ズバリ!これが正解です。そのままですね。

皮脂腺は皮脂を分泌する器官で、真皮層にあり毛穴に開口しています。

正直これは良く分かりませんでした。3.が正解だろうなと思っていたし、一番表が“基底“ってどうよ?とは思ったので。

問題 25

次のうち,高齢者が嗜好や温度覚の低下によって高温浴を希望した場合に,説明すべき高温浴の特徴として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 血圧の上昇
2 腸蠕動の促進
3 腎機能の促進
4 副交感神経の亢進
5 心機能の抑制

高温浴は、体に刺激を与え、自律神経の交感神経を刺激して心身を興奮状態にします。
朝の目覚めや活動的になりたい時に向いていて、高血圧症や心臓疾患のある方は要注意と言えます。
選択肢を見ると、1.を除いたものは副交感神経優位の時に見られる特徴ですので、そこからも割り出せますね。
1.が正解です。

問題 26

次のうち,食物の栄養素の大部分を吸収する部位として,正しいものを1つ選びなさい。
1 胃
2 小腸
3 直腸
4 横行結腸
5 S状結腸

“食物の栄養素の大部分を吸収“とあるので、2.小腸が正解です。
これは、ラッキー問題でしょう!

問題 27

次の記述のうち,レム睡眠に関するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 記憶を整理し,定着させる。
2 脳を休息させる。
3 入眠初期に出現する。
4 成長ホルモンの分泌を促す。
5 深い眠りの状態である。

レム睡眠とは“身体の睡眠“で、交感神経が優位、ノンレム睡眠は“脳の睡眠“で副交感神経が優位と言われています。
眠りに入るとまずノンレム睡眠の各ステージへと進み、徐々に深い睡眠になります。その後は逆に浅い睡眠となっていき、
最初のレム睡眠が訪れます。ちなみにREMとは、Rapid Eye Movementの頭文字で、急速眼球運動という意味です。
主宰としては、目がグルグルに動きまくっているので浅い眠り、みたいに覚えていますが、
主宰は、いつも両方がごっちゃになってしまいます。(笑)
主宰は、3.を選んでしまいましたが、これらの説明から、2から5はノンレム睡眠の特徴ですので、1.が正解です。

問題 28

Bさん(76歳,男性)は,この数週間,日中に, 「眠い」と訴えている。Bさんは毎日15時にコーヒー1杯を飲み,たばこを1本吸い,21時に就寝する。夜間の睡眠状態を数日間観察すると,睡眠中にぴくぴくと下肢が動いていることがたびたびあった。起床後,手足に異常を感じるかをBさんに確認したが,「特にない」とのことだった。次のうち,Bさんの睡眠障害の原因として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ニコチン摂取
2 レム睡眠行動障害
3 レストレスレッグス症候群
4 カフェイン摂取
5 周期性四肢運動障害

15時のコーヒーとたばこのあたりで、1.と4.を匂わせているのかな?(笑)ただ、正解は一つですしね。
“睡眠中にぴくぴくと下肢が動いている“とあり、起床後には手足の異常は感じないとあるので、これか!と思いました。
ただ、何故か主宰は3.を選んでしまっていました。レストレスレッグス症候群は、夜眠ろうとした時や乗り物や映画館などで
じっと座っている時に、脚の内側から不快感が起こり、足を動かすと和らぐというもので、よく考えれば全然違いますね。(汗)
というわけで、問題にある特徴なのは、5.周期性四肢運動障害のことで、こちらが正解です。

問題 29

次のうち,呼吸中枢がある部位として,正しいものを1つ選びなさい。
1 大脳
2 中脳
3 小脳
4 延髄
5 脊髄

呼吸中枢といえば、4.延髄です。主宰は、アントニオ猪木の延髄ぎりで呼吸に障害が出ると覚えていました。(笑)
ちなみに中脳は対光反射や眼球運動などを制御する反射の中枢です。
また脊髄は、脊柱管の中を通る円柱上の神経の束で、延髄より始まって腰部まで続きます。

問題 30

次のうち,脳の機能停止を示す徴候に該当するものとして,適切なものを1つ選びなさい。
1 呼吸不全
2 溢流性尿失禁
3 心停止
4 蠕動運動の減弱
5 瞳孔散大・対光反射消失

脳の機能停止を示す兆候としては、「意識がないこと(深昏睡)」「呼吸がないこと(自発呼吸の消失)」、
あとは「脳幹反射がないこと(瞳孔の対光反射や角膜反射の消失など)」の3つを指します。
主宰は1.を選んでしまいましたが、5.が正解です。

まとめ

主宰は、実はこれらの身体の仕組み的な箇所が、大の苦手でして。。。
社会福祉士でも「医学概論」なる項目があるのですが、同じく苦手でした。
知っていればサッと解けるのですが、知らないことにはどうしようもないというか。(汗)
あと、あまりにも範囲が広大というか、やってもやってもキリがないというか。。。
よって、社会福祉士の勉強をするときとかもそうなのですが、いつも一番後回しにしていました。
これらに時間を取られすぎて、他の項目が疎かになる方が、よっぽどマズイと思うからです。
他方、地道に知識を増やすしかない項目でもありますので、要は時間配分が肝になるかと思います。

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