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(人間の尊厳と自立)主宰はこう解いた!第37回介護福祉士国家試験 実体験付き過去問解説

こちらではワタシこと“主宰“が受験した第37回介護福祉士国家試験の試験中にどのように考えて解答を導き出したのかを含めて実体験を交えた過去問解説を行なっています。パートごとに分かれているので、これらを読んでいただければ過去問1年分が学習できるかと思っています。

問題 1

次の記述のうち,介護福祉職がアドボカシー (advocacy)の視点から行う対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護を行う前には,利用者に十分な説明をして同意を得る。
2 利用者の介護計画を作成するときに,他職種に専門的な助言を求める。
3 利用者個人の趣味を生かして,レクリエーション活動を行う。
4 希望を言い出しにくい利用者の意思をくみ取り,その実現に向けて働きかける。
5 視覚障害者が必要とする情報を,利用しやすいようにする。

「希望を言い出しにくい利用者の意思をくみ取り」の箇所で決まりですね。4が正解です。

問題 2

 Aさん(83歳,女性,要介護3)は,脳 塞(cerebral infarction)の後遺症で左片麻痺があり,介護老人福祉施設で生活している。家族から,「できることは自分で行ってほしい」と希望があり,Aさんは自室から食堂まで車いすで自走することを日課としている。1週間前から,介護福祉士養成施設の学生がAさんのフロアで実習を開始した。数日前からAさんは実習生に「今日は腕が痛いので,食堂まで車いすを押してください」と依頼するようになった。悩んだ実習生は,実習指導者に相談をした。
 実習生に対する実習指導者の最初の助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「Aさんの腕は痛くないので,気にしないでください」
2 「どのようなときも,Aさん自身で行ってもらうことが必要です」
3 「ご家族から自分で行うように,言われています」
4 「それは自立につながらないので,車いすを押さないでください」
5 「Aさんが依頼する理由を,まず考えてみることが大切です」

“どのようなときも“が、もう違うかな。無理があるかと。
こういう書き方は間違い選択肢の可能性が大かと。

“家族からの希望“があるのは問題文から確かではあるけど、ね。(笑)
あくまで、できることはということで。

“自立“と書かれてはいるけど。。。
上述しましたが、Aさんの状況は日に日に変わるので、ね。

これでしょう!家族からの希望や、自立も大事ですけどね。
Aさんの甘え、なのかもしれませんが、
なぜAさんはこういう依頼をするんでしょう?と立ち止まって考えることかと。

まとめ

「人間の尊厳と自立」という仰々しいタイトルではありますが。(笑)

のっけから「アドボカシー」と来たので、あとは最適なものを選ぶだけでしたし、
事例問題と言うほどでもない事例でしたが、選択肢に無理があるように思えたので、ね。(笑)

問題を出題する立場を思うと、正解が一つに対して間違いが4つあるということは、
間違い選択肢を4つ作らないといけないということ。
これは何気に大変です!(笑)
どうしても無理くり感が出てしまうので。

まあ時に、選択肢を絞った際に紛らわしい2択が残ることもありますが、
それでも間違い選択肢を作る大変さは変わらないかなと思うので。
今回は、頻出の用語の意味を抑えつつ、あとはおよそ常識の範囲内で解ける問題と言えるかと。

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