「人・旅・本(映画)」

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を読んで

エリート達も、今の時代を読めなくなっているのか?

VUCAという言葉を、よく耳にする。

そこで、システムから大きなメリットを得ているエリートが

システムそのものの改変を目指して、

美意識を鍛えているという現象が見受けられるという。

ワタシは、決してエリートではないが、

わかりやすく、一つの答えがポンとある、

そんな時代では、もうないのだろうということは、

肌感覚ではあるが、少しわかって来ている。

ただ、答えがないのだから、何とも悩ましいというか。

まあ、もともとは、答えなんてなかったにも関わらず、

答えのある問いかけに対し、答えを出すということに、

慣れてしまい過ぎていたということなのかもしれない。

そんな今、手にしたこの1冊は、何とも面白かった。

わかりやすく書かれているので、読みやすく、

そして、これまで本などで得た知見の断片が、

スポッとはまるような感覚が、より一層、ページを繰らせてくれた。

サイエンス偏重の中の、アートの重要性。

とはいえ、サイエンス隆盛の前の、クラフトにも触れられているのが、良い。

また、ワタシの故郷のヒーロー?千利休のことも書かれており、

チーフクリエイティブオフィサーという捉え方が、ほうっと思った。

わかり難い時代にあって、わからないと嘆き、放りなげるのではなく、

自分の中の真善美をしっかりと持ち、時代の中に身を置く。

そのために、どういったものを自分のものにするのか。

一つの指標たり得る1冊と言えそうである。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?posted with ヨメレバ山口周 光文社 2017年07月19日売り上げランキング :
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「ストーリーとしての競争戦略」を、今更読んでみた。

もう随分と前の本になるのか。

そのことに素直に驚いたが、

経営学の本としては異例のベストセラー。

読んでみて、納得。

とにかく、面白いのだ。

特に、”地方都市のコギャル”の話は、ツボであった。

ストーリーとしての競争戦略posted with ヨメレバ楠木建 東洋経済新報社 2010年05月売り上げランキング :
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違いをつくって、つなげる。

戦略は、静止画の連続ではなく、動画でないといけない。

などなど。

いや、もちろん、著書で触れられていることはもっとあるが、

言わんとするところは、実はシンプルで、

それらを補完するケースも豊富に記されているのがありがたい。

そう、ケースそのものが、上質なストーリーであるのだから、

面白いと思うのも、当然なのかもしれないが。

あと、何より、楠木氏の文体というか、

語り口調というか、そういうのが気に入ってしまって、

早速、別の本まで買ってしまうほどに、実はハマってしまった。

特に、感銘を受けたのが、経営とは、先見の明だけではないということ。

そう。

ワタシも一応、経営学部卒なので。(笑)

実は、この一点が、腑に落ちないというか、

ずっと頭をもたげていたのだ。

先見の明で語り始めると、経営は博打でしかないし、

ごくごく選ばれたものしか、企業を経営できないのか?と。

その箇所を、ストーリーという切り口で説明してくれている本書は、

何というか、だからこそ、面白いのかと感じ入ってしまった。

「楽天新春カンファレンス2018」の時の話を併せて読むと、

より一層、理解が深まりそうである。

あと、楠木氏の本作に、大きな影響を与えたという、

「バカなる」も復刊されているとのこと。

ワタシも買ってみたが、これも理解の一助たり得る一冊である。

「バカな」と「なるほど」posted with ヨメレバ吉原英樹 PHP研究所 2014年08月11日売り上げランキング :
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そもそも、経営学とは、一体何か?

(経営学部に進んでいながら、こういうのも変ではあるが。)

まず、経営学を学ばないと、

企業経営ができないというものでは、

勿論、ない。

では、一体、学問としての経営学とは何なのか?

”実際に経営をしている人のためになってこその経営学。”

若き日の楠木氏に、先輩である伊丹敬之氏が放った一言だそうで、

これまた、そうか!そうだったのかと、

ワタシの中で、スッキリした瞬間であった。

合わせて読んだことで得られた、極上の読後感。

改めて、オススメしたい。

「堺を歩けば」を手に、堺を歩けば。

1971年、大阪は堺の生まれである。

昭和をずっと、堺で過ごし、

平成元年の大学受験に失敗し、

翌年に進学のため、神戸に移り住んだ。

それから2014年に、再び堺に戻るまで、

随分と離れてしまっていたのだ。

他方、それまでは、堺にいたとは言え、

恥ずかしながら、堺のことをよくわかっていない気がする。

堺といっても結構広く、交通の便が、至極良いわけでもないので、

堺市西区あたりのことは分かっても、そのほかは、よく知らなかったりする。

(西区のことも、自慢できるほどには知らないが。)

思えば。

受験勉強ばかりしていたのかもしれない。

家と学校の往復ばかりしていた気もする。

もちろん、友人たちと遊んだりはしたものの、

堺の街を、あまり見てこなかったということか。

そんな中、「堺を歩けば」という本を手にした。

堺を歩けば。posted with ヨメレバ「堺を歩けば。」製作委員会 140B 2017年04月28日売り上げランキング :
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こちらで紹介されている、いわゆる「旧堺」と呼ばれるエリアは、

はっきりいって、全くといって良いほど、知らなかった。

そこで、本の中にあった4つのエリアを、歩いてみることにした。

実は、それほど広いエリアが紹介されているわけではないので、

歩く距離はさほどではないが、その分ディープに紹介されていると思う。

よって、歩いてまわると、いやいや実は、何気に見応えはあった。

堺というところは、じつは結構、歴史を感じさせてくれるところである。

そして、次々と新しい動きも見せている街でもある。

やはり街とは、生き物であるな、と。

そして今は、世界遺産登録を目指して、歩んでいる街でもある。

ふるさとは、遠くにありて思うものとはいうけれど、

歳のせいもあるのか、身近に感じていたいと思う今日この頃ではある。

別の、”ミニマリストブログ”の方に、4つのエリアを紹介しているので、

また一読いただければ、ありがたいところ。

>>>「堺を歩けば」その1 高須神社から綾之町エリア

>>>「堺を歩けば」その2 綾之町から花田口エリア

>>>「堺を歩けば」その3 花田口から宿院エリア

>>>「堺を歩けば」その4 宿院〜御陵前エリア

近頃は、何とも、堺という街が愛おしくもある。

この、田舎すぎず、のんびりした街で、

中小企業診断士として根付きたいと思うに至り、

また、全国通訳案内士として、世界との架け橋になりたいと思うようになった。

そう、堺という街が、ワタシを誘ってくれているのだ。